サイトアイコン 名前のない家[溝延達也のブログ]

パッシブデザイン -風をどう取り込むか-その3

「家の作りやうは、夏をむねとすべし。
冬は、いかなる所にも住まる。」
と言ったのは、吉田兼好で徒然草の中の言葉。
寒いのが大の苦手の自分からすると、
いかなる所でもねぇって。と思んですが、
今の日本で過ごしたら、吉田兼好もこう言うと思うんですよねぇ~。
夏と冬をむねとすべし。って。
以前に書いたブログ『パッシブデザイン -風をどう取り込むか-その2』
今日は続きです。
$名前のない家[中村ハウジング企画室/溝延達也のブログ]
宇都宮市の夏の卓越風は南東から吹くのですが、
という事は、夏に涼しく過ごしたいという場合は、
まず南側に大きな風の入り口を設けた方がいいって事です。
そして忘れちゃいけないのが、風の出口を設ける事なんだけど
南が入り口だから、出口は北側じゃないと駄目。ってわけじゃないのが面白い所。
東西方向にも風を外に引っ張る力がかかるんです。
コチラを見て頂くと分るのですが、
風が当たる面を南側だとした場合、
対角線上の北側よりも、東西側の方がマイナス数値が大きくなってます。
この数値に差があればあるほど、風の勢いが増すんですね。
というのは理論上の話しなんだけど、
雨がかりや防犯上の関係で、窓を開けられない時はどうすればいいのか?
そんな時は、ウインドキャッチャーとなる袖壁やサッシを使ったり
屋根面を使ったりといった色んな工夫があります。
その辺は、また次回ご紹介しますね。(気が向いたら)
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