サイトアイコン 名前のない家[溝延達也のブログ]

愛着のある街って

珠には真面目な話しておかないと、
何やってる人か忘れられちゃいますね。
って事で、街並みについて
ちょっと考えてみたいと思います。
自分の出身は山形県の新庄市という所で、
山に囲まれた盆地なので、夏暑くて冬寒い。
っていうかなり厳しい環境です。
今年は皆さん知っての通り大雪で、
屋根の雪下ろしの回数も半端なかったみたいです。
向こうの人たちはそんな自然と上手く付き合いながら、
そしてある意味生かされながら、生活しています。
その田舎を思い出した時に浮かんで来る景色ってやっぱりあって、
自分のアイデンティティの基になってる風景だから
特別な想いがあるし、大切にしたいなと想うわけです。
だからといって、まだなにも恩返し出来てませんけどね。
もうココ宇都宮に住んで、20年近くになるんだけど
宇都宮の風景ってあまり浮かんでこないんだよねぇ。
これは勿論自分だけで、そんな事ないよ!って人も多いとおもうけど
餃子やカクテルでのPRだけじゃなくて、その向こう側にある
そこで暮らす人たちと街並みも一緒に考える事で
その魅力の深度が増してくるんじゃないかなぁ~。
そんな事いってじゃあどんすんの?
って話だけど、結局は何十年、何百年かけて
文化を形成していくしかないと思うけど、
これから家を建てる人には、
自分の家の外観デザインだけを考えるんじゃなくて
その周囲に調和しているか?って事も、是非考えて欲しい。
お金出すんだから好きなように建てさせろ!
ってのも分かりますが、
住宅の外観も公共のものなんですよ。
なんだかんだ言って、もうこんなに長く住んでるし
住みやすくていい所だなぁと思ってますよ。本当に。
ブルーに紹介された写真展でも、素敵な自然があるって再認識させられたし、
あとはこの自然にも上手く調和する、人工の構造物が
もっと増えないと駄目ですね。
自然に調和するってのは、言い換えれば
そこに流れる歴史や文化とも調和するってことで
そういう帰属意識を感じられる空間が、
愛される空間って事なんだと思う。
$名前のない家[中村ハウジング企画室/溝延達也のブログ]
次回からは、
またどうでもいい話に戻りますよ。

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